9-納品完了
本日、オーバーホール完了し、納品いたしました。
本日、オーバーホール完了し、納品いたしました。
8-組立・調整_2で明日の朝まで放置しますと記載した、パテによる肉盛りですが、失敗しました。
9mmアルミパイプをセロテープで固定したのですが、時間の経過と供に、パイプ位置がずれてしまいました。
0.42mmのアルミ板スペーサーを作成し、パテによる埋め込みに切り替えました。
0.42mmは、センター出しで、確認した数字です。
肉盛り用のパテは、もう少し流動性がなく、硬化時間の短い物を選択すべきでした。
パテとパイプの剥離もうまくいきませんでしたので、パイプの固定方法、パイプの材質についても更に検討が必要です。
落胆・・・
残しておいた、フォークエンドの高さ修正を行います。
使う物は、
9mmのアルミパイプ
クロスラインレーザー光源
14x 3/8のホース継ぎ手 2個
センター合わせの為のスペーサー(適宜)
今回も、両面テープで台座を作り、ひもで縛っています。
事前に、センター出しと、光軸調整をしておきます。
今回は、ポイントだけ合わせ、垂直線の調整はしていません。
アルミパイプやスペーサーがくっつかないように、剥離剤として、シリコンスプレーを使用します。
(屋内では使用しないでください。結構飛び散って、フローリングなどに掛かると、滑って転倒する危険があります)
エンドの当たり面を下げるため、肉盛り処理をする、金属パテです。
エンド内面の汚れをしっかり落とし、エンド部にパテで肉盛りをし、アルミパイプで面出しをしています。
はみ出したパテはきれいにぬぐいます。
レーザーの照射位置を合わせて、パイプを固定し、硬化を待ちます。
今回は、パテが流れやすい状態だったので、若干ですが、肉盛りが多くなるよう、左に合わせています。
20分で硬化開始のパテだったので、あまったパテの状態を見ながら、硬化が始まったころを見計らって、再度、センター合わせをしました。
実用硬化まで6時間掛かりますので、しばらく放置します。
失敗しました。6時間でアルミパイプを外せるかなと思ったら、まだ、パイプを外せるほど硬化していませんでした。
最初から、やり直しました。再度、明日の朝まで、放置します。
前輪組立とフォークエンドの高さ調整を残し、全体の組立・調整を終了しました。
サドルの取り付け:
高さは、お預かりした時のまま、一旦外して、ヤグラ周りを清掃したので、フレームとのセンター出しを確認しています。
後輪ホイール取り付け:
チェーンステー、シートステイに対してのセンター確認をしました。
リアディレーラー:
可能な範囲の分解と清掃を行いました。こまめに清掃をされているので、可動部については、注油せず、ドライルブでの潤滑としています。
チェーン:
0.75%弱の伸びでしたが、次回メンテナンスまでの期間を考え、交換しました。
チェーンの駒数は104駒に合わせて、ディレーラーの調整も完了しています。
リアブレーキ:
清掃と、ドライルブでの潤滑。
ホイールに対しての当たり調整、トーインの調整をしてあります。
若干の遊びを求められていましたので、ワイヤーの調整シロを多めに取ってあります。
お引き渡し時に、最終の確認と調整をします。
ホイール・ハブ:
記事に記載の調整を行いました。
タイヤ・チューブ:
交換後の時間がまだ半年ほどで、後輪のトレッドパターンは健在ですので、前輪とのローテーションは行いませんでした。チェックのみです。
ボトムブラケット:
分解して、状態のみチェックしました。シールドベアリングで、回転は正常でしたので、ネジ部の清掃のみです。
チューンホイール・クランク:
清掃と、チェーンリングの固定確認のみです。
ペダル:
ガタつき、異常摩耗の有無、回転の確認のみです。異常はありませんでした。
フロントディレーラー:
清掃と、ドライルブでの潤滑、再取り付けを行い、ディレーラーの調整をしました。
ハンドル:
フレームに対しての直角出しの再調整。
ブレーキレバー:
左レバーが、内側に入った状態を、修正しました。
ヘッドパーツ:
記事記載の通り。
フレーム:
記事記載の通り。
明日、フロントのホイール周りを組み立てて、バーテープ(白)を巻き替えて完了となります。
自転車の修理を経験して、直進した際、前輪と後輪のトレース跡(踏み跡)が同一ライン上に上にあることが重要な事は分かっているのですが、フレームが邪魔をして、なかなか、正確なホイール間の面出しを行えていません。
レーザー光源を使って、測定装置を作れないかと、構想だけはあったのですが、今回のGIANT ロードのオーバーホールの御依頼を受け、本気で検討してみました。
光源を探していて、クロスラインレーザーに行き当たり、アマゾンにて購入してみました。
元が車用の電装品なので、あまり精度は高くなくラインはかなり太っていますが、直角の精度はそれなりにあるようです。
電源が、DC12Vなので、PanasonicのLRV08という小型の12V電池も購入しました。
応急的に、前輪ハブに両面テープで台座を作り、ビニールひもでくくりつけてあります。
ノギスで、測りながら、センター出しをし、天井から重りをつるしたタコ糸の垂線を基準に垂直線を校正しました。
ハブの左右を入れ替えて、壁面への投影を確認しながら、軸との直角を出しています。
電池は、手持ちで、リード線を押えて、光らせました。
クランクを外していれば、B.B.軸に対してフォークエンド左右の傾きを見ることが出来そうです。
フォークのセンターに対しては、約3mmのずれが確認できます。
ホイールを固定する際、常にこの差を考えながら、取り付けをする必要があります。
今回は、このフォークエンド左右の高さの差も修正項目にします。
レーザー光源をクロスラインにした理由の一つが、ハンドルの位置決めの基準線だしです。
左と右で、ハンドルに当たる照明が違いますので分かりにくいですが、ほぼブレなく取り付けられています。
リアエンドにも同様の光源を取り付ければ、ラインの重なりで、前後ホイールの完全な面出しが可能になります。
今回お預かりのロードについては、ホイールを取り付けた状態でエンドの高さ、長さの問題はないと判断していますので、フォークエンドのみ修正を行います。
今回は、簡易的な方法で、測定しましたが、いつか精度が高く、調整可能な測定治具作りに挑戦しようと思っています。
(今回の画像は、電灯下で撮影した為、かなり手振れしています。御容赦下さい。)
5-ヘッドパーツ分解・清掃 で分解不能とした、ベアリングセットですが、分解は可能でした。
フレームからのヘッドパーツの取り外しですが、ヘッドワンポンチは、1インチ用しか手持ちがありません。今回のサイズは1 1/8インチですから、無理に使用すれば、なんとかなりそうですが、叩いて使うものなので、一工夫しました。
本来の用途は分かりませんが、ホームセンターの資材売り場に手ごろな部材がありました。ナイロン製の台錐で、24Φと30Φ、高さは25mmです。
10個売りだったのですが、背に腹は代えられず、纏めて買ってきました。
ポンチをセットして、嵌めこんでやると、ヘッドチューブ内で遊ばずに、ヘッドワンにしっかりフィットします。
後は、普通の要領で、ヘッドワンの上下を叩きだします。
良く見ると、シールと思ったのは、シールではなく、ベアリングレースの固定用リングのようです。
00番のマイナスドライバーで、嵌めこんである方から抉ってやると外れました。
右クリックして拡大して頂くと、玉受け、玉押しのレース面に錆びが見えると思います。
幸い、錆びはひどい状態ではなく、真鍮のワイヤブラシで軽くこすってやることで、取れました。
リテーナーのベアリング球が外れやすく、掃除中に1個紛失しました。
手持ちのベアリング球に同サイズがありましたので、事なきを得ましたが、ちょっと焦りました。
もし、GIANT SCR1 SCR2のヘッドパーツをメンテナンスされる場合は、紛失にご注意ください。
グリスアップして、リングを嵌めこんで、ヘッドワンの組み立ては終了です。
画像では、外周部が錆びているように見えますが、撮り方の所為で、玉受けレース部以外には錆びはありません。
フレームにヘッドセットを嵌めこんで、フォーク、ハンドルを固定しましたが、動きはスムーズです。
ボトムブラケット部、ペダル、変速機等は、チェックしましたが、特に異常はなく、次回から、組み立て作業に入ります。
余談になりますが、
GIANT SCR1 SCR2のヘッド部については、1年毎の点検をお勧めしたいと思います。
今回オーバーホール中のフレームが購入後3年経過していると思いますが、雨天走行をされるお客様ではなく、保管も室内であることを考えると、ヘッド部のグリスはかなり消耗が激しいと思います。
フォークを抜けば、ヘッドパーツは抜かなくても、緑のプラリングを細いドライバーで抉って外せば、グリスアップが出来ます。
ヘッドパーツは、グリスが完全に抜けていました。
フレームの小物を全て取り払い、フレームの清掃と、ワックス掛けを行いました。
清掃前
清掃後
ワックス後
軽く水ぶきした後、ワックスで仕上げています。 シリウスさんの技術があれば、レタッチして、塗装面も修復したいのですが、私がやると、かえって傷口を拡げそうなので、清掃とワックス掛けに留めさせて頂きました。それでも多少は輝きを取り戻してくれたと思います。 清掃後と、ワックス掛け後で、差がないのは写真の腕です。
フレームに直接取り付けるネジには、水の侵入防止の為、水道配管などに使う漏れ防止用のシールテープを巻いています。
清掃用の為ではなく、点検、オーバーホール時の、標準メニューです。
前回、ホイールバランスを調整したので、今回は、リムの振れ取りと、組み立てを行います。
グリス切れはありませんでしたが、黒く変色していたため、グリス清掃、グリス塗布を実施しました。
回転は、正常でしたが、若干重めに調整されていたので、回転重視の軽めの調整にしました。
前後輪とも、縦ブレ1mm、横ブレ1mmの範囲内には調整されていましたが、センターのずれも、1mm程ありました。
いずれも、0.3mm以内を目標に振れ取りを行います。
御依頼者様が、踏み込んでトップスピードを重視される方なので、調整は、スポークテンションを上げて、剛性を高める方向で行いました。元のレベルがそれ程悪くはないので、さほど時間をかけずに終わりました。
シールドのゴムを組み付けて、ホイールの点検・調整、 再組み立ては終了です。
チューブ・タイヤをセットし、最終の組立待ちとなります。
後輪は、スプロケットを外し、スプロケット内側もチェックしましたが、同様の振れ取り、センター出しをしました。
ホイールのバランス調整、振れ取りを行い、ちょっと、欲求不満を解消しました。
前後ホイールの点検・清掃・調整を行いました。
点検は、ハブのグリス状態・回転、スポーク・ニップルの錆び、リムフラップの切れ・伸び、リムの振れ(縦・横)、ホイールバランスについて実施しました。
グリス清掃をして、ハブの回転に抵抗のない状態で、ホイールの停止位置を確認しながら、
釣具屋さんで購入した板重りをリム裏に貼り付け、回転の停止状態を見ながら、重りの量、貼り付け位置を変えました。
板重りです。
0.25と表示してあります。
0.2と表示されたものと2種類しかなかったのですが、重そうな方を選びました。
サイクルメータの磁石がありましたので、バルブと干渉しない位置で、バランスをとれる位置に付け替えました。
位置確認の為、セロテープで試し貼りをしています。
バルブ穴には、チューブから外した、フレンチバルブを取り付けています。
幅18mm、厚さは表記の通り、0,25mmです。
特に、両面テープ等の固定はせず、ニップル穴を使って、位置を固定し、リムテープで押えました。
完璧に、ホイールバランスが取れているとは思えませんが、振り子状に触れながら停止するのとは、異なり、ホイールがゆっくりと停止します。
マグネットがない分、ウエイトの量が多くなっています。
後輪の方が、うまく調整でき、停止位置が定まらないところまで、調整できました。
リムフラップ、チューブ、タイヤが付いていませんから、完全にバランスが取れているとは言えませんが、整備用のスタンドに後輪付きのフレームを乗せてタイヤを回転させるとスタンド上でフレームが前後に触れていたのが、調整後は振れなくなりましたので、かなりバランスは改善されたと思います。
次回は、振れ取りの結果を掲載します。
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