カテゴリー「タイヤの空気圧」の9件の記事

2020年12月28日 (月)

自転車パンクについての誤解

パンクの修理でお伺いした際、
「何か踏んだか、いたずらされたんでしょうか?」というお声を掛けられることが在ります。
多くの方が、同じように考えられているのだろうと思うのが、耐パンクタイヤやパンク防止剤が入ったチューブに出会う頻度から想像できます。

そのお考え通りなら、修理屋が耐パンクタイヤや、パンク防止剤にはよほどまれなケースでなければ出会うことは無いはずです。

現実には、パンク防止剤に出会うケースは少なくなりましたが、耐パンクタイヤにはよく遭遇します。

耐パンクタイヤが異物の侵入を防げなかったり、パンク防止剤が異物で開いた穴を塞げていないのでしょうか?
あれっと思われるかもしれませんが、耐パンクタイヤやパンク防止剤を使われている自転車のパンク修理にお伺いした際、異物(刺さりもの)に出会うことは殆どありません。

訳がわかなくなりそうですが、「何か踏んだか、いたずらされたんでしょうか?」が大きな誤解です。
パンクの原因に占める異物(刺さりもの)割合はごく少ないです。
2019年の当店のパンク修理の原因別集計ではパンク原因の10%以下です。
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グラフで一番大きな割合を占めているのが空気圧不足が原因のパンクです。
ついで、虫ゴム切れやタイヤ摩耗などの部品の劣化です。
いずれも、耐パンクタイヤやパンク防止剤は無力です。

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揉まれパンクと呼んでいますが、チューブ内の空気が少ないと、タイヤが大きく変形(つぶれ)します。
その際、タイヤ内のチューブが揉まれて溝状の抉れが起き、チューブが徐々に薄くなり、最後には穴が開きます。
このほかにも、折り目パンクや、バルブ根元パンク、ニップル頭引きずりパンクなど空気圧不足で起きるパンクです。
当店サイトのパンク概論というページに詳しくは記述しました。

パンクの原因の大半は、空気圧不足だということ、毎月一回、しっかり空気を入れる習慣をつけて頂ければ、パンクに逢うことはめったにありません。
空気を入れる習慣がなければ、耐パンクタイヤやパンク防止剤を使っても、パンクから逃れられないことをご理解いただければと思います。

2017年5月13日 (土)

シリコーン虫ゴム

前回の同カテゴリーの記事で、3月3日からシリコーン虫ゴムの空気圧低下の測定を始めると書きましたが、実際には、二股アダプターのバルブコア部分からのエアー漏れが有り、4月8日から測定を開始しました。

いつもは30日経過で減少を測定するのですが、今回は、開始日の記憶違いで、34日経過での測定になりました。

シリコーン虫ゴム

開始日 開始時空気圧 34日経過 バルブ チューブ タイヤ ホイール
2017.04.08 3.00 2.14 シリコーン虫ゴム シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L AL
2.98 2.28 ブチル虫ゴム シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L ST

結果を差が大きいと見るかどうかは、評価次第だと思います。

シリコーンゴムは、ゴムの中でも最もガス透過性が高い部類に属します。

過去に自転車に取り付けてテストしたことが有りますが、特に空気の抜けるのが早いとは感じていませんでしたので、この結果を見ると納得です。

今回の、測定の目的は、虫ゴムとして使用するには、ゴムの特性として、ガス透過性は考慮しなくてもいいかどうかを調べるためでした。

この結果であれば、ガス透過性は、素材選択の特性からは外しても大丈夫だと判断します。

2017年3月 3日 (金)

シリコーン虫ゴムの空気低下測定開始

もう使う予定はないのですが、長寿命虫ゴムの検討の中で、虫ゴムにシリコーンを使っても空気圧の低下には大きな変化はないと予測しました。

予測の根拠は虫ゴムが空気を遮断している範囲と、チューブの面積比が大きく違うからです。

まだ、長寿命虫ゴムの検討はやめたわけではないので、一番空気透過性の高いシリコーンゴムでチェックしておけば、大丈夫だろうと考えています。

このために、二股バルブアダプター は作成しました。

二股バルブアダプターの空気漏れのチェックが終わったので、今日から測定開始です。

2017年1月20日 (金)

プレミアムチューブ

機材の確認テストが終わって、実用試験の第一弾でノーマルチューブとチューブのゴム厚の厚いプレミアムチューブの一か月での空気圧低下を測定してみました。

結果は
Tube
この通り、(予想通り)プレミアムチューブの方が、空気圧の低下は少なかったです。

ノーマルタイヤだと一か月で空気を補充しなければ、適正な空気圧を保てませんが、プレミアムチューブなら、2か月ぐらいは空気補充無しで乗り続けても平気そうです。

あまり、大騒ぎしないのは、だから何なのと思っているからで、少ないとはいえ、空気は漏れています。
空気を入れて、適正空気圧を保つ習慣がなければ、空気が減った状態で乗ってしまい、いずれは、擦れパンク、折り目パンク、リム打ちなどに至ります。
毎月の空気入れはしないけれど、2か月に一度なら、空気を入れるのでしょうか?

空気漏れの少ない、プレミアムチューブは、月一回の空気入れの時間が短縮できて、たまには忘れても大丈夫なチューブだと思ってください。

自転車を快適に乗るためには、空気圧をチェックする習慣と、定期的な空気補充が大事です。

ということで、今月は、19日の空気を入れる日の記事のアップを忘れてしまいましたが、あなたの自転車に、空気の補充をお願いします。

2016年12月24日 (土)

二股バルブアダプター

こんなバルブアダプターを作りました。

製作風景です。
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米式延長アダプターの中身を抜いた筒に英式バルブの筒をはんだ付けします。
米式バルブの筒は、米式のアダプターの外形に合わせて削ってあります。

はんだ付け時にずれないよう、針金で縛り、米式アダプターの雌ネジは、英式バルブに会わなかったので、英式バルブのトップナットも追加します。

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トップナットの仮止めは、14番のスポークとニップルを使いました。
スポークのねじ切り等、自転車屋自転車修理屋だからできる方法でしょうか。

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実は、昨日から作業していたのですが、はんだのペーストが見つからず、ペースト無しではうまくはんだが回りませんでした。
やっと見つけてきました。

バーナーで熱して、あっという間にはんだ付け終了です。

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完成です。
英式バルブと米式バルブの貫通穴は、はんだ付け後にドリルで開けました。

元のバルブとの接続は、パナの米式アダプターのコア部品を使ってやります。

まっすぐのバルブ部分には、シュワルベのバルブコア、斜めの英式バルブには虫ゴム付きのバルブコアをセットします。
チューブに取り付けての水調べでは空気漏れは見つけられませんでしたが、本実験の前に、空気漏れの予備試験を行います。

製作した目的は、長寿命虫ゴムと通常の虫ゴムの空気圧減少の比較実験です。
虫ゴムの比較はシリコーンチューブとEPDMチューブの2回しか使用予定はありません。

後は、英式バルブでメーターの読みが何気圧になったらチューブ内が3気圧になるかの測定ぐらいでしょうか。

あまり使用予定のない実験器具ですが、市販品は見つけられなかったので自作です。

2016年12月21日 (水)

バルブ差異確認

ホイール差確認

開始日 開始時空気圧 30日経過 バルブ チューブ タイヤ ホイール
2016.10.21 2.99 2.46 パナAV シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L AL
2.99 2.44 パナAV シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L ST

シュワルベ英式バルブ確認

開始日 開始時空気圧 30日経過 バルブ チューブ タイヤ ホイール
2016.11..21 2.99 2.47? パナAV シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L AL
2.99 2.46 シュワルベ シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L ST

先月、リムの違いで空気圧の現象に差が出ないことは確認済みでしたが、その後シュワルベのバルブコアの存在を知り、パナレーサーAVバルブ+パナ圧力計よりシュワルベバルブコア+シュワルベ圧力計の方が測定時の空気漏れが少ないことを確認していました。

パナAVバルブとシュワルベバルブコアで空気圧の減少傾向に差異があるかどうかチェックしてみました。
バルブ確認の空気圧に?がついているのは、測定時に若干空気漏れしたためです。圧力計の表示に漏れた分を感覚で追加した為、?マークを付けました。
実測値は、2.39でしたが、同じように漏らしての再測定で2.31を表示したため、+0.8しています。

先月の測定結果も含めてですが、
上記の結果となり、バルブコアの違いでの空気圧の現象に有意差は感じられませんでした。

測定誤差が出にくいので、今後の測定はシュワルベのバルブコアで行います。

2016年11月22日 (火)

シュワルベの英式バルブでの空気圧変化測定開始

昨日からですが、シュワルベの英式バルブとパナレーサーAVアダプターを使って、空気圧の変化測定の実験を開始しました。
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見ずらいですが、奥にあるのがシュワルベの英式バルブコアです。
通常のバルブコアに比べて、トップナットからのバルブコアの出が大きいです。

シュワルベの英式アダプターは、シュワルベ エアマックスプロでしか、空気圧測定できないので、今回の実験に使用する圧力計は必然的にシュワルベになります。

嬉しかったのは、シュワルベの英式バルブとシュワルベの圧力計を使うと、空気圧の測定時にエア漏れがしないことです。

今日は、虫ゴム不良のエアー抜け一件ののみでした。

自転車メモなど(作成中)のサイトを覗いていたら、時間を忘れて、歯医者に行くのを忘れてしまいました。

2016年11月20日 (日)

一ヵ月の空気圧減少

シリコーンチューブを虫ゴムの代わりに使う上で、今のところの懸念材料は、強度だけなのですが、ゴムのことを知っている人にとっては、空気透過性も気になります。

実用試験では、大差がないと実感はしているのですが、客観的なデータは有りません。

一番確かなのは、実際に空気圧の減少を、虫ゴムを変えて比較することです。

一ヵ月程度の放置期間で比較することになりますから、季節が変わるため、実験条件を一致させるか、比較試料を準備する必要があります。

タイヤ、チューブを取り付けたホイールを2本準備して、同じ減少データが得られるか試しました。

ホイールは、26インチのステンレスリムとアルミリムを準備しました。

タイヤは条件をそろえるため、シンコーデミングL/LのB/Wです。

チューブはシンコーのレギュラータイプです。

空気圧測定を可能にするため、パナレーサーの英→米式アダプターを使いました。
空気圧測定は、パナレーサーのデジタル空気圧計です。
機材は、乗車時の空気圧記事の通りです。

結果は
            

開始日 開始時空気圧 30日経過 チューブ タイヤ ホイール
2016.10.21 2.99 2.46 シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L AL
2.99 2.44 シンコーノーマルチューブ シンコーSR078DemingL/L ST

思っていたより減っていませんでした。

1気圧ぐらい減っているかと思ったのですが、予想の半分ぐらいです。

タイヤ、チューブとも新品ですので、減りが少ないのでしょうか?

測定に一ヵ月掛かりますので、なかなか進みませんが、いろんな条件で空気圧の変化を測定してみます。

シュワルベの英式バルブでの空気圧変化も調べたくて、 シュワルベ エアマックスプロ の圧力計も購入しましたが、パナレーサーデュアルヘッドより、圧力表示が僅かに低く エアマックスプロでは、2.44 2.42気圧の表示でした。
測定誤差は、多少ありますが、気にするレベルでは無いようです。

2016年10月14日 (金)

空気圧減少確認実験開始

毎月19日に自転車の空気を入れようとブログで発信しています。

実際に、一カ月でどのくらい空気が減るのか知りたくなりました。
自転車探検のサイトに空気圧低下日数 計算機がありましたが、あくまで目安とのことで実際の空気圧低下を測定してみたいと思います。

修理に実際に使用しているチューブで測定してみたくて、乗車時の空気圧記事の圧力計と英→米アダプターを購入しました。

英→米アダプターの空気漏れを2週間チェックしていましたが、大丈夫そうなので、測定の準備に入ります。

気温や他の条件でも減少率が変わるかもしれないので、基準の試料を決めて比較で評価できるようにしたいと考えています。

ホイールは同じものがないので、ステンレスとアルミリムです。
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基準に使うチューブはシンコーの通常品です。
タイヤも、シンコーのL/Lを使います。
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今は3.7気圧でタイヤの成長待ちです。
自転車では、あまり問題にされませんが、こちらのサイトに記載があったので、タイヤを空気圧なじませています。

今日から1週間なじませて、3気圧に調整して、一か月後に空気圧を測ります。

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