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2020年7月27日 (月)

今日は一台で3時間

今日は、ご依頼は一件だけです。

お電話頂いたときは、スタンドのバネ外れとお聞きしたのですが、聞き間違いだったようで、お伺いするとチェーンが外れていました。
チェーン伸びで外れたつもりで、作業をはじめ、チェーンリングにチェーンを掛けようとして、初めて、事態の深刻さに気付きました。
チェーンリングが通常ではあり得ないガタつきを起こしています。
右ワンが外れているようで、チェーンケースを外し、チェーンリングを外したら、右ワンが割れています。Kimg3792

BB内に全く外す手がかりのない右ワンの半分が残っています。

Kimg3790

暫く考え込んでしまいましたが、取り合えず、機械的に分断するしかないと決心し、金のこを取り出しましたが、さすがに玉受けですね、金のこの歯が掛かりません。

半丸のダイヤモンドやすりのエッジを使って切り込みを入れ始めました。
叩けば動くかもしれないと、切込みにボックスドライバーを当てて叩いてみると少し動きます。
手がかりの切り込みが、深い位置にあるので、うまく力を伝えられません。
動かなくなった所で、別な場所に切り込みを入れました。
偶然ですが、切り込みが2箇所対面上に出来、切り込みにうまくはまる板を探したところ、ハブコーンレンチがうまくはまりました。
ハブコーンレンチを切り込みに引っ掛け、レンチの穴に棒を通して回してやると、半分の欠片が取り出せました。

一度自宅に戻り、BB用のタップを取りに戻って、タッピング、右ワンとリテーナーを交換して組み上げです。

組み上げて、チェックしたところで、リヤハブのガタを見つけ、後輪を外して玉当たり調整です。

実は、リムの横ブレも見つけていたのですが、ニップル回しを自宅に置きっぱなしにしていたので、次回修理時の宿題とさせていただきました。

これで、三時間の修理ですが、右ワンの欠片の取り出しは30分ほどで終わっていました。

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コメント

力太郎さん コメントありがとうございます。

仕事を初めて間もないころ、破断しかかっていて、怖くて自転車屋さんでの修理をお願いしたことが一度あります。

完全に千切れたワンに当たるのは初めてです。
ちょっと特別なお客様で、お知り合いを何人もご紹介いただいているので、出来ませんと断るのも申し訳なく、次の予定もなかったので、腰を据えての修理でした。

不安を抱えながらの修理は、やり終えると新しい発見があります。

破断の原因は、ワンの素材より、BB左右のネジの軸線のずれだと思っていますので、こんなケースは再タップをなるべくするようにしています。

あのこらさん…
BBが凄い状況でしたね!驚
BBでフレーム内部に右ワンが千切れて残るとは…汗

対応する人によっては廃車案件でしょうね…

自分も経験ありますがチェーンが外れるとかガタがあるとか…
依頼する側は軽微な状態と思いきや大変重大な修理が大変・困難な場合がありますよね。
もっと早くに気付いて言って欲しいと思いますが
ワンの素材が良くなかったのでしょうかね?


出張修理でここまで対応できるとは感嘆です。

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