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2017年5月 2日 (火)

クロスバイクメンテナンス-1

今日は、スポーク折れの修理でお伺いしましたが、息子さんの自転車とのことで、息子さんから「修理の仕方を教えて欲しい。」と伝言が有りました。

言葉ではお伝えし難いので、ブログに記載しますとお伝えしました。

ということで、スポーク折れの修理の仕方についてです。

まずは、

1.ホイールの外し方
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一番作業しやすいので、チェーンをトップギヤに掛けなおします。

クイックレリーズレバーを起こします。
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ブレーキアーチを開放します。
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指で最上部を狭めて、ワイヤー部を上に引き上げると外れます。
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これで、ホイールを外す準備が出来ましたので、ホイールを地面につけたまま、フレームを持ち上げると、ホイールが外れます。
慣れないうちは、誰かに助けてもらった方がいいかもしれません。
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ガイドプーリーが干渉するようなら、変速機を後ろに跳ね上げます。

チェーンを潜らせれば、
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取り外し完了です。
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2.スプロケットの外し方

スポークは、このように破断しています。スプロケットを外さないと、新しいスポークを入れられません。
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かなり力が要りますので、タイヤを外す前に、作業します。

専用工具が必要な作業になります。
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   ロックリング外しTL-HG16               スプロケット回し

ロックリングを外すと、全体が外れます。
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これで、スポークを通せるようになります。

3、タイヤ・チューブの外し方

タイヤ側から、ニップル(ナット)を掛けるため、タイヤ、チューブ、リムフラップを外す必要が有ります。

まず、バルブの頭のネジを緩めて、押し込んで、タイヤ内の空気を抜きます。
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空気が抜けたら、根元のナットも外します。

タイヤを外すため、タイヤレバーをタイヤとリムの間に差し込みます。
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今回は、タイヤとリムの嵌まりがきつくなかったので、タイヤレバーの間隔は広めです。

レバーを起こすと、タイヤが外れます。
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残った部分も外すと、反対側は、手で外せます。
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4.リムフラップの外し方

クロスバイクは、ニップル穴でチューブが膨らむのを防ぐため、丈夫なリムフラップがかなり固く嵌められています。

バルブを通す穴から、細めのドライバーを差し込んで、リムフラップを浮かせます。
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浮かせたリムフラップとリムの間にドライバーを差し込み、持ち上げながらずらしていきます。
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外れました。
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5.スポーク通し

今回は、外から内へのスポーク通しなので、チェーンプロテクターは外しませんでした。

スポークが交差している上に通します。
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スポークを曲げながら、所定の位置まで持っていきます。
交差するスポークの外側を通します。
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ニップルを付けます。
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穴が深いので、スポークを使って入れます。

ニップル回しで、仮止めします。
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入れ替えは、これで終わりですが、この後、スポークの張りを調整して、リムが振れなく回転するよう調整が必要です。

6.振れ取り

ホイールを車体に取り付け、スプレー缶を使って振れ取りします。
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缶を安定させるため、鉄板を敷いています。

ノズルの先端と、リムの間隔が均一になるよう、
ニップル回しで、スポークの張りを調整します。
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交換したスポークだけでは調整しきれず、他のスポークの張りも調整しなければいけないケースの方が多いです。
ブレーキシューとリムが当たらないためには、振れ幅が0.5mm位に収まっている必要が有ります。
一か所で調整しようとせず、3本位を弱く、強く、弱くといった感じで調整していきます。
どこから、どこまで触れているか範囲を知ることも大事です。
隣り合ったスポークを手で握ってみて、極端に緩いスポークが無いように確認します。

諦めずに、根気よく納得がいくまで作業をします。

7.スプロケットの取り付け

スプロケットの取り付けは、嵌め合いの位置さえ間違えなければ、簡単です。
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溝の幅と歯の幅が一か所だけ大きくなっています。

トップの歯も嵌めて、ロックリングを締めこみます。
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締める時は、スプロケット回しはいりません。力いっぱい締めておきます。

8.組立
リムフラップをバルブ穴の位置を合わせて、ドライバーで持ち上げながら嵌めていきます。
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タイヤ・チューブを取り付けます。
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タイヤ、チューブは、取り付ける時は、手で嵌められます。
親指の根元で、チューブのビード部分を押し上げるように嵌めていきます。

注意するのは、タイヤの回転方向と、チューブがリムとタイヤに挟まれないようにすることです。

ホイールを嵌めるのも、逆の手順ですが、ガイドプーリーを後ろに動かさないとセットしずらいかもしれません。

クイックレリーズレバーを倒して、

忘れずに、ブレーキアーチにワイヤーをセットしてください。
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組立は、ちょっと端折ってしまいました。

分からないところや、他のメンテナンス個所など、コメントで問い合わせいただければ、わかる範囲の事は、お伝えします。

少しずつでも、自分で触れる範囲を拡げると、自転車の楽しみも拡がると思います。

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