新素材 熱可塑性エラストマー
EPDMゴムチューブのサンプル提供を2社にお願いしたのですが、
1社から、
「要望の硬度、サイズのサンプルは有りません。またEPDMですと白色の 着色は出来るものの物性が悪くなってしまいます。」
との回答と併せて、
「熱可塑性エラストマー(樹脂)製のチューブがあるのですが、
オゾン劣化に強くまた、硬度20°と40°でご用意がございます。
樹脂の為、ゴムと違い着色も可能です」
とご提案を頂きました。
虫ゴムサイズではないのですが、6x8mmのサンプルもご提供いただきました。
手触りはゴムそのもので、強度も天然ゴムには劣りますが、シリコーンゴムよりは強そうです。
元の素材もポリプロピレン (PP)の中に、エチレン‐プロピレンゴム(EPDM,EPM)を微分散させたものとのことで、耐オゾン性も問題はなさそうです。
机上の検討では使えるかもしれないとの期待は大きいのですが、まだまだ見落としている必要な特性があるかもしれず、やはり虫ゴムサイズが欲しいです。
単純に、火で炙って、引き延ばせないかと試したのですが、切れてしまって、思うようには延びてくれませんでした。
何とか虫ゴムサイズに再加工できないか、方法を考えようと思います。
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樹脂ものは、一般的に5年ぐらいから強度が落ちてきて、10年ぐらいで結構、お疲れな感じになるそうなので、寿命を確認ておいた方がいいですよ。
投稿: kay | 2017年3月27日 (月) 12時05分
kayさん コメントありがとうございます。
試してみないと判らないし、試すにはお金が掛かるし、熱可塑性エラストマー自体がそれほど使用実績がなさそうなので、悩みどころです。
本当は、メーカーがもっと丈夫な虫ゴムを開発してくれればうれしいんですが。
シュワルベの英式バルブは、60個消費しましたが、今のところ問題は起きていないので、これを使うのもちとつの方法なんですが、パンク修理時に200円の持ち出しはちょっと苦しいです。
投稿: あのこら | 2017年3月27日 (月) 18時48分
あのこらさん、お疲れさまです。熱可塑性エラストマーで強度が高い材料に熱可塑性ポリウレタン(TPU)があります、靴の底にも使われているので物性は良いハズです。ガス透過性は分かりませんがチューブ状のサンプルが手に入ればテストしてみる価値はありそうな気がします。
投稿: かざはり | 2017年3月27日 (月) 19時38分
かざはりさん コメントありがとうございます。
今入手しているサンプルは、駆血用チューブです。
TPUは、硬度の自由度も高く、機械的な強度も強そうなので面白そうですね。
熱可塑性エラストマーについては、素材としての知見にが全くないので、もう少し勉強します。
投稿: あのこら | 2017年3月27日 (月) 21時13分