ディレーラハンガー曲がりの応急処置
「駐輪場の駐輪ラックから、自転車を落としてしまって、変速機が当たっているんです」とのご依頼です。
ディレラー修正機は持っていませんので、目視での応急処置になりますとお伝えしてお伺いしました。
リヤスプロケットのロー側から3段目にチェーンが掛った状態で、ガイドプーリーがスポークと当たっています。
ディレーラハンガー曲がりの修理は初めてですが、手順は分かっているつもりでした。
修正機はないので、ディレーラー取り付けネジにアーレンキーを差し込み曲がりを修正しようとしましたが、うまく戻りません。
フレームのエンドの内側で曲がっていますので、フレームが邪魔をしてディレーラーハンガーを曲げ戻すだけの変形をしません。
結局、ディレーラーハンガーを取り外し、鉄板(パンク修理用のローラー台です。)の上で、金槌で叩いて修正しました。
応急処置は完了し、組み付けて変速はスムーズに動きましたが、ディレーラー修正機の使い方に疑問がわきました。
クロモリ時代のハンガーのように、フレームと一体になっていれば、修正機で曲げ戻しはできますが、分割型のディレーラーハンガーでは、上述のようにハンガー単体の曲がりをハンガーだけで修正することは出来ません。
無理に修正しようとすると、フレームエンドが曲がります。
今の時代では、エンド修正機としてではなく、エンド曲がりの検査機としてしか使えないと思いました。
お客様には、早急にディレーラーハンガーを手配して交換してくださいとお伝えしました。
交換用のディレーラーハンガーはCENTURION(センチュリオン) CEN BACKFIRE/CROSS LINE用 パーツ(フレーム) FRP02800
です。
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