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2016年2月29日 (月)

遊星ギヤの確認

少し前のことになりますが、部品取り用にオークションで入手したサンヨーエナクルの駆動モーター内の状態を確認しました。

経験値はわずかに2例だけですが、駆動モーターの遊星ギヤの破損と同時にコントロール基盤部の動作不良も出ていましたので、電池がなくて確認できない電動系のチェックは、駆動モーター内の遊星ギヤの状態で判断できるだろうと考えてのことです。

エナクルの駆動モーターには複数のバージョンがあるようですが、今回のモーターは両サイドが蓋になっています。
過去には、電力線側だけが蓋になっているものも見たことがあります。
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分解手順としては
固定のステーが付いた状態で、コネクターのない側の17mmナットを外します。
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ステーがないと、ネジが回転するのでナットを外せません。

ステーはついたままでもいいのですが、コネクター側のねじを3本外します。
160229_153452_3

コネクターのない側のハブ軸にナットを掛けて、ハンマーで叩いてやると、モーターの回転子と減速部が取り出せます。
160229_154228

左程強くたたかなくても、蓋が浮きます。
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念のためですが、マーキングもしておきます。

これが、内部の回転子と減速部です。
160229_154706
遊星ギヤには、破損も摩耗もありませんでした。

念のため、モリブデンクリス(実はローラーブレーキグリス)を追加しておきました。
160229_180044

組み立ては、逆の手順でやれば問題なく終わります。

整備に慣れていない方へのアドバイスです。
蓋のネジを止める時は、3本のネジを均等に締めていきます。
一本づつ締めていくのはご法度です。

最悪、遊星ギヤだけ使えればいいというつもりでしたが、モータ内部は水の侵入も錆びもありませんでしたので、ホイール毎交換できそうです。

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コメント

力太郎さん コメントありがとうございます。

ユニットのキャリアはおっしゃる通り、アルミの切削部品です。
一応、大丈夫と思って入札はしたのですが、開けてみて安心できました。

静音性と油切れしたときの潤滑性を考慮した結果ではないかと思っています。
過去のモーター故障はいずれも、リヤカーを引っ張っている自転車でしたから、本来の設計値ではありえない荷重が掛かったのではないかと思っています。

そういう伏線もあって、中古でも部品取りには使えるとの判断でした。

あのこらさん、こんばんは!
部品取りのエナクルの前ハブモーター中身は改めて見ても凄い造りですね!
遊星ギアを支えるユニットのキャリアはアルミの削り出しなのかな?と思ったりしましたが
ちゃんと使えそうで良かったです。
歯車が酷使で壊れるなら最初から丈夫さで金属製が良いのではと思い不思議ですが…
歯当たりする音の問題ですかね?

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