遊星ギヤの確認
少し前のことになりますが、部品取り用にオークションで入手したサンヨーエナクルの駆動モーター内の状態を確認しました。
経験値はわずかに2例だけですが、駆動モーターの遊星ギヤの破損と同時にコントロール基盤部の動作不良も出ていましたので、電池がなくて確認できない電動系のチェックは、駆動モーター内の遊星ギヤの状態で判断できるだろうと考えてのことです。
エナクルの駆動モーターには複数のバージョンがあるようですが、今回のモーターは両サイドが蓋になっています。
過去には、電力線側だけが蓋になっているものも見たことがあります。
分解手順としては
固定のステーが付いた状態で、コネクターのない側の17mmナットを外します。
ステーがないと、ネジが回転するのでナットを外せません。
ステーはついたままでもいいのですが、コネクター側のねじを3本外します。
コネクターのない側のハブ軸にナットを掛けて、ハンマーで叩いてやると、モーターの回転子と減速部が取り出せます。
左程強くたたかなくても、蓋が浮きます。
念のためですが、マーキングもしておきます。
これが、内部の回転子と減速部です。
遊星ギヤには、破損も摩耗もありませんでした。
念のため、モリブデンクリス(実はローラーブレーキグリス)を追加しておきました。
組み立ては、逆の手順でやれば問題なく終わります。
整備に慣れていない方へのアドバイスです。
蓋のネジを止める時は、3本のネジを均等に締めていきます。
一本づつ締めていくのはご法度です。
最悪、遊星ギヤだけ使えればいいというつもりでしたが、モータ内部は水の侵入も錆びもありませんでしたので、ホイール毎交換できそうです。
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