今日も虫ゴム
調べれば調べるほど、シリコーンチューブの虫ゴムへの応用について良さそうな結果が出て来ます。
自転車のバルブに使用する虫ゴムが受けるストレスとして、思いつくのは、
・チューブ内に入れられた空気による圧力
・バルブの外筒とバルブコアの間でトップナットを締め付けることによる圧力での変形
・外気温での加熱
・空気中のオゾン等による酸化
・真鍮製のバルブ外筒からの銅害
等です。
昨日、力太郎さんからコメントで教えて頂いた、信越シリコーンの説明書からは、
圧縮永久ひずみ率は特に優れている訳では有りませんが、長時間の変形や、圧縮状態での加熱などによっても、変形したままになりにくいことが判ります。
耐熱性は、一般のゴムに比べてはるかに優れています。
オゾンによる酸化の影響を受けにくく、耐候性に優れています。
銅害については、まだこれといった文献が見つかっていませんが、最初にシリコーンチューブを虫ゴム代わりに使っていますと、ゆうさんから頂いたコメントでは、長期の使用経験が御有りとの事で、銅害の影響も受けにくいのではないかと判断しています。
外的なストレスに対しては、シリコーンゴムのイメージの通り、かなり良好な性能を持っているようです。
以前にもちょっとふれましたが、シリコーンゴムは一般のゴムより、気体透過性がいいのですが、外気と触れているのは、バルブコアの1mm程度の穴と、外筒とコアで圧縮されている部分だけですから、チューブ全体の面積からすると無視できる量ではないかと思っています。
この点はちょっと気掛かりなので、実使用での、結果を待ちます。
昨日の記事では、一年のテストを経てから導入の可否を検討すると書きましたが、空気の自然漏えいが実用レベルなら、使用に踏み切ってもいいのかなまで、気持ちは導入に傾いています。
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