FD-M310 受験用作業手順
受験用自転車に使用されているフロントディレーラはFD-M310(Shimano Atlus)です。
準備・分解作業として、2015年の実技試験ではFDのインナーケーブルの取り外し、可動域調整ネジの締め込みが必要でした。
組立は、インナーケーブルの取り付けと、可動域、ワイヤーの張りの調整が必要でした。
2016年は基準の変更があるかもしれませんが、2015年の規準を基に、作業手順を決めておきます。
まず、持ち込む前に、FDの取り付け高さ、角度が適切で全段支障なく切り替わる事を確認しておきます。
インナーケーブルの余裕が、ワイヤープライヤーでワイヤーを引けるだけあるか確認し、余裕が無ければ、インナーケーブルを交換して、余裕を作っておきます。
準備・分解時には、エンドキャップの有無は問題にされませんので、エンドキャップは外し、ワイヤーのばらけ防止の為、ハンダか接着剤で端末処理をしておきます。
今回の受験ではFDのワイヤーを通すのにまごついてしまい、そこからバタバタになってしまいました。
普通はこのようになります。 キャップ側金具が動いてしまいました。
その後の作業確認では動くことはないのですが、念のため、両面テープで貼り付けました。
次に、準備作業に入る前の自転車の状態ですが、FD-M310はインナーノーマルなので、インナーにチェーンが掛かった状態で作業をします。
【準備作業】として可動域調整ネジをすべて締めこみますが、この際、締めこむネジは、HI側だけです。HI側をすべて締めこむと、LOW側の調整ネジは一杯で締められません。
これで、条件を満足していますので、LOW側の調整ネジは触りません。
(組立後の可動域の調整は、HI側一か所だけで済みます。)
【分解作業】は、ワイヤーの切り離しだけです。
【組立作業】ですが、以前とは方針を変えて、チェーンを掛けた後に行います。
まず、ワイヤーがフリーの状態でエンドキャップを先に付けてしまいます。
HI側の可動域調整ネジを緩るめ、FDをLOWの元の位置に戻します。
ノーマルのLOW位置にありますから、規程位置にワイヤーを掛け、ワイヤーが弛まず、FDが動かない処までワイヤープライヤーでワイヤーを軽く引き、ワイヤーを固定します。
チェンジをしてミドル、アウターにチェーンが掛かる事を確認したら、HI側の可動ネジを軽く当たる所まで締めこみます。
工具と、エンドキャップを作業し易いところに準備できれば、2分ほどでFDの組立は終了できます。
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