電アシ3輪車 スポーク折れ 修理完了
昨日、交換用のハブが届き、今日、修理にお伺いしてきました。
昨日の、ハブ入手の記事に、タイヤ交換をしたいが、駆動軸の取り外しに悩んでいるとコメント頂きました。
今日は、ちょっと長文になりますが、逆に読んで頂くと、取り外し手順が判る様に、組立の細部まで、記事にします。
折れたスポークと、壊れたハブは交換し、ホイールを組み上げました。
お客様のお宅で、#13のスポークのカットとネジ切をし、綾取りをしてあります。
ホイールとしては、かなり修理前より丈夫になっているはずです。
ネジ部に、グリスをつけ、パイプには軽くねじ込んだだけです。
(この状態で、タイヤ交換が可能です。)
内装三段変速の軸の周り止めを付けます。
(何かの拍子に外れることが有るので、外して、保管しておきます。)
チェーンをかけ忘れていますが、廻り止めのネジ穴を所定の位置に合わせます。
チェーンテンショナーを止めますが、内装変速のベルクランクと、同時に固定する必要が有ります。
チェーンテンショナーの固定ねじを仮止めして、ハブシャフトの左右のテンショナー固定金具の長穴の左右の遊びを均等にします。
ベルクランクの裏側の出っ張りが長穴にちゃんと嵌まる様にセットしナットを掛けます。
この時、内装3段のハブシャフトの切り欠きが、ハブシャフトの周り止め金具に嵌っていることもしっかり確認します。
画像でも、言葉でも説明しにくいのですが、変速レバーがⅠの状態で変速ケーブルのインナーの頭を下に押し下げた状態で、ベルクランクをピンを押しながら中に入れ込み、インナーケーブルをクランクに掛けます。
この画像では、ベルクランクを固定していませんが、テンショナー固定金具を止めているボルトナットを裏と表に工具を掛けてしっかり固定します。
右ホイール(ひっくり返しているので、左側にあります)を取り付けます。
ベルクランクのカバーを、スタビドライバーで下側から固定します。
仮止めしていたブレーキ、ブレーキ側のハブシャフトのナットをしっかり固定します。
完成後、乗車して全体点検をしました。
片輪駆動ゆえの操舵性の癖はあまり感じませんでしたが、3輪自転車って、操舵性がすごく悪いです。
意識して、身体を倒してやらないと、曲がってくれません。
前輪駆動なら、もう少し操舵性が上がるのか、それとも、転倒事故が増えるのか?
まだまだ、発展途上の自転車と感じました。
*fujita様、これで不明な部分が有りましたら、メールにてお問い合わせください。
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私のほうも今日、半日かかって自力でタイヤ交換までこぎつけました。昨日、びくともしなかったセンタリング調整ボルトを、六角レンチの先にボックスレンチを継ぎ足して回してみたら、なんとか回せました。やはりテコの原理は偉大ですねぇ。ネットで調べてみたら、バイク乗りやバイク修理屋さんたちも、固すぎて回らないネジと悪戦苦闘しているようです。
それはともかく、ボルトの尖端をひっこめたら、変速機、中空シャフト、ハブ、ホイールがつながったままでも外せました。ハブと中空シャフトをつないでいるネジは、やはりものすごく固くて外せませんでしたが、そのままでタイヤ交換できました。やれやれ。
しかし、作業の手順を逐一、写真に記録できなかったので、元に戻すのは大丈夫かな、と心配していたところ、あのこらさんが詳しい手順を写真付きでご教示していただいたので、なんとかなりそうです。テンショナーとベルクランクを同時に固定するとか、細かい手順を知らなかったので、とても勉強になりました。あのこらさんも両手で作業しながら写真を撮るのは、さぞタイヘンだったと思います。ほんとに、お手数かけました。
ついでですが、パナソニックの自転車は、ちゃんと欠陥車のリコールをしているのか気になってホームページを見てみたら、異常なほどリコールの件数が少ないですね。命にかかわる多くの欠陥を知りながら、バレなきゃいいと思っているのではないかと疑ってしまいます。頻繁にリコールと無償修理をしているブリヂストンやヤマハとは対照的です。
とにかく今回は、あのこらさんのおかげで大助かりでした。ありがとうございます。私も自転車関連のブログは以前から、いろいろ拝見していますが、あのこらさんのブログはベスト3ぐらいに入る面白さです。今後も、何か困ったことがあったら、ご教示をお願いするかもしれませんが、その節は、よろしくお願いします。
投稿: fujita | 2015年7月 6日 (月) 21時52分
fujitaさん コメント有難うございます。
無事、タイヤ交換できたとの事、おめでとうございます。
今日触らせて頂いた三輪自転車では、駆動系と、センタリング系での干渉が無かったので、お役に立てるか心配していたのですが、組立のお役に立ったとの事で、嬉しいです。
リコールが多いのも困りものですが、リコール隠しはもっと困ります。
メーカーと販売店が系列化されているので、業界として事故情報が伝わりにくい体質があるのかもしれません。
ブログの内容、おほめ頂き恐縮です。
自転車修理の日常を書いているだけなのですが、ネタが尽きることが有りません。
修理ってとても面白いです。
今後も、お役に立てそうなことが有りましたら、お気軽に、お声をお掛けください。
投稿: あのこら | 2015年7月 6日 (月) 22時37分
あのこらさん、こんばんは


三輪車、同じ造りだと思いましたがメーカーによっても
詳細な組み立て順で分かり易いですね!
片輪駆動ゆえの操舵の違和感はあまりないんですね!
でも操舵性が独特なんですね
乗った事は無いですが意図的に傾ける意識で操舵しないと曲がらないとは…
巡航速度を歩くほどにと三輪車メーカーに書いてあるのは慣れるまでは二輪とは異なる仕様なんですね
後輪が両輪駆動だったり
http://www.miyatabike.com/miyata/lineup/scarf_windy/scarf_windy.html
後輪が左右ともブレーキ装備だったりで
http://www.assista.jp/lineup/assista_wagon/
http://www.bscycle.co.jp/products/brands/WAGON/BW132013/index.html
違いがあるようですね。
普段、あまり見かけない自転車の構造が分かって面白かったです。
投稿: 力太郎 | 2015年7月 7日 (火) 18時48分
力太郎さん コメント有難うございます。
今のところ最強の電動アシスト4輪自転車かなと思います。
後輪デフ(自社開発)付き、4輪ディスクブレーキです。
https://www.kenkyakun.com/
修理していても、面白かったですよ。
投稿: あのこら | 2015年7月 7日 (火) 21時15分