リムブレーキの取付方向による制動力の増減 改題(リムブレーキの自己サーボ効果)
*【4/6追記】
「自己サーボ」という間違った言い方を「制動力の増減」と訂正します。
ここでいう「制動力の増減効果」とは。リムブレーキをフレームに取り付ける際、前進する自転車のホイールの回転方向で見て、フォークやフレームの前後に取り付けた時にブレーキの制動力が回転方向を変えることで増減する現象を言います。
【ここまで4/6追記】
*【4/4追記】
自己サーボという言い方は正しくありません。
自己サーボとは、バンドブレーキや、サーボブレーキなど、ブレーキ単体で発生する制動力を強める作用ですから、ここで書いたような、ブレーキとフレームの、ブレーキとリムのように異なるパーツ間で起きる制動力の増減に使うのは間違っています。
正確にはどう表現すればいいのかまだ分からないので、正しい表現が判れば修正します。
【ここまで4/4追記】
バンドブレーキの鳴きを考察する過程で、バンドブレーキの自己サーボ効果についてちょっと触れましたが、リムブレーキ(キャリパーブレーキ、Vブレーキ、カンチレバーブレーキなど)でもアームや、フレームの捻じれによる自己サーボ制動力の増減効果は見られます。
試しに、安いシティ車で剛性の高くないブレーキで、軽く前ブレーキを掛けて、自転車を前後に動かしてみて下さい。
前に進ませる時より、バックさせる時の方が、ブレーキが利きます。
前に進む時は、ブレーキシューがリムから離れる方向にブレーキが動き、バックする時はブレーキシューがリムに押し付けられる方向にブレーキのアームが捻じれています。
自転車のブレーキの不思議と感じている、前ブレーキと後ブレーキの取付け方向の違いの一因がここにあるのではと思っています。
剛性の弱いブレーキであっても、前後で取り付け方向を違えておけば、前後どちらにも自己サーボ制動力の増減効果が働きますから、下り坂、上り坂でブレーキを掛けても、停止状態から動きにくくなります。
同じ方向に取り付けると、下り坂ではしっかり止まるが、上り坂ではずるずると下がってしまうようなことが有ったのではないかと想像しています。
取り付けスペースの問題や、ワイヤリング(センタープルでは致命的です)、メンテナンス性などの要素を排除してしまうつもりは有りませんが、一つの要素としてはあり得るのではと思います。
前ブレーキが、フォークの前に付くのも、自己サーボ制動力の増減効果で、前輪がロックすることを嫌ったのではないか。
剛性不足のアームを使ったブレーキの利きが悪いと言われるのも、アームの捻じれで、ブレーキシューがリムから逃げやすいからではないかなどと考え、一人で納得しています。
いつか、利きの悪い前ブレーキに当たったら、ブレーキの取り付け方向を変えてみて、試してみたいです。
(ワイヤーが、ダウンチューブと干渉しますから、試してみるだけです。)
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