自転車の後輪のブレーキにはキャリパーブレーキ、Vブレーキ、カンチレバーブレーキなどのリムをゴムで挟み込むブレーキ。
ディスクブレーキ、コースターブレーキ、ローラーブレーキ、メタルリンクブレーキ、サーボブレーキ、バンドブレーキなど、ハブの部分で、機械的な制動を掛けるブレーキが有ります。
デザインや、制動力、価格、メンテナンス性などの要素で、自転車の使用目的や価格の面でいろんなブレーキが使われています。
シティ車では、価格とメンテナンス性が重視された結果だと思いますが、ローラーブレーキ、メタルリンクブレーキ、サーボブレーキ、バンドブレーキなど、カバーで覆われたブレーキが多く使われているようです。
特に、低価格の自転車に多く使われているのが、バンドブレーキで、安いけれど、利きは良く、重さも軽いです。
唯一の難点とも入れるのが、ブレーキの鳴きで、後ブレーキを掛けると、「キィー」と甲高い音がすると、後ブレーキを使わない方もいるようです。
唯一の難点ともいえるのが、ブレーキの鳴きで、後ブレーキを掛けると、「キィー」と甲高い音がすることが有ります。
「音が恥ずかしい」と後ろのブレーキを使われないお客様に時々お会いすることもあります。
バンドブレーキは、厚さの薄いブレーキシュー(バンド)でドラムを外側から締め付けて制動力を得るのに対し、サーボブレーキは、同じようなドラムの内側からブレーキシューをドラムに押し付けて制動をしています。
バンドブレーキ(ベルト状のシューです) サーボブレーキ(シューの取り付け部が剛性大)
*どちらの画像もhttp://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070613-freewheel/freewheel.htmlから借用しました。
バンドブレーキとサーボブレーキは、ブレーキが利き始めると、ブレーキシューにブレーキの制動力を強くする力が加わることから、自己サーボ性ブレーキと呼ばれるそうです。
どちらのブレーキも、自己サーボ性で、制動力を高めているため、前に進む方向では、強くブレーキが働きますが、バックさせると、簡単に車輪が動きます。
自転車のサーボブレーキは、バンドブレーキに比べると鳴きにくいと言われますが、オートバイや車に使われているサーボブレーキは、意外と良く鳴きます。
ここまでの説明は、前ふりで、自転車で良く鳴くと言われているバンドブレーキですが、ブレーキシューと、ドラムの摩擦力が強くなると鳴きが起こるようで、ブレーキシューの表面を削ったり、ドラムの表面に研磨剤を少量塗ると、一時的に摩擦が減って、鳴きが止まります。
では、鳴くのは、ドラムでしょうか、バンド(ブレーキシュー)でしょうか?
同じような、ドラム形状のサーボブレーキが鳴きにくく、バンドブレーキが鳴きやすいのは、ブレーキシューを保持する構造体が、バンドとアームブロックで強度が異なる為で、実際に音を出しているのは、ブレーキシュー側だと、考察したのですが、間違いでしょうか?
自動車のディスクブレーキの音鳴き対策用品も、摩擦軽減を狙ったもの以外は、ブレーキパッド側で対策を取るようにされているので、あながち間違がった考察ではないと思っているのですが・・・
もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、お教えいただけると嬉しいです。
【2015.06.17追記】
バンドブレーキの画像が違っていた為、サーボブレーキの画像も併せて、構造の良く分かる画像に差し替えました。
最近のコメント