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固着していたハンドルステムの臼ですが、無事に外すことができました。
使ったのは、BMXスタイルのハンドルポストと下玉押しの圧入工具です。
ハンドルポストの側面を圧入工具の受けに使いました。
BMXのハンドルはクランプ径が22.2mmでちょうど、一般車のハンドルポストの径と一致します。
圧入工具を、通常とは逆方向にフォークコラムにセットし、ハンドルを挿入し、臼とネジで繋ぎます。
臼は、ご覧の通り、錆びついています。
組立時にグリスが足りなかったと思います。
錆を落とせば、そのまま使えそうです。
問題がひとつ残りました。
ハンドルクランプによる傷が付きました。
当初から、再ペイントの予定でしたので、さほどショックはありませんが、クランプの内側を研磨しておくべきでした。
ボトムブラケットを外し終えたので、ハンドルと、フォークを外しました。
ハンドルは多少錆が出ていますので、錆を落としました。
左が錆落し後、右が錆落とし前です。
何とか、あまりムラが目立たず塗装出来ました。
フォークは、油拭きしたら、この程度に綺麗になりました。
小傷は少しありますが、後は、錆止めをして、ワックス掛けをして、組み上げたいのですが、ひとつ問題が残りました。
ハンドルポストの臼がフォーク内に残ってしまいました。
組立時にグリスアップされていなかったのかも知れません。
とりあえず、潤滑油は吹いてあります。時間を置いて、叩いてみて外れなければ、グリスアップして置きたいので、何とか工夫して引き抜いてみます。
前輪、後輪と順調にオーバーホールは完了し、一番大事な回転部、ボトムブラケットのオーバーホールに着手しました。
何で締めたのかと思うぐらい、ロックリングが硬く締まっています。
左ワンのロックリングは、潤滑油とハンマーを使って、外せましたが、右ワンは、工具がハンマーで叩けるようには掛かりません。
ロックリングを緩めるのは諦めて、右ワンをチェーンケースごと取り外すことにします。
左ワンを外し、リテーナー、BB軸を抜きました。
右ワン用の治具を5/8インチ高ナットとネジで固定します。
高ナットはボールレース面に直接当たりますが、ベアリングの軌道部分には影響を与えません。
延長パイプを噛まして、全体重をかける感じで、ようやく緩みました。
ここまで無理をして外す必要はなかったかもしれませんが、先日の破損寸前の右ワンが記憶に残っており、大事な部品なので、確認をしました。
チェーンケースのロックリングも無事緩みました。
結果としては、グリスの固化が見られますが、部品としては異常なしです。
フレームの清掃後、グリスアップして組み付けます。
前輪のオーバーホールが終了しました。
オーバーホール前のリムの汚れです。
黒く見えるのは、ブレーキシューの削りカスです。
「前輪アルミリムの清掃」記事の通り、研磨剤なしのナイロンたわしで清掃します。
今日は自宅での作業なので、洗剤も使用しました。
スポークも清掃したので、全体を水で流します。
水滴をふき取った後、ドライヤーで乾燥します。
振れ取りは不要なレベルだったので、後輪同様、タイヤ内面にタルク粉処理をして、タイヤを取り付け、オーバーホール終了です。
後輪より、日に当たったのか、雨に打たれたのか、タイヤの汚れは落ち切れませんでした。
前後輪のタイヤローテーションも一応考えたのですが、トレッドの残り具合には差が無かったので、ローテーションはしていません。
勝手で申し訳ありませんが、
明日27日(金曜日)は、休業させていただきます。
夕方5時以降の修理でよろしければ、対応させていただきます。
よろしくお願いいたします。
めったにやりませんが、まだ購入されて3年の自転車を頂きましたので、販売します。
限定1台、手渡しの為、川越市上戸近辺にお住まいの方限定です。
黒の塗装部分の艶が無くなり、ハンドルは錆が浮き始めています。
錆落し、再塗装、清掃、磨き、防錆処理、回転部のオーバーホールを行い、できるだけ、気持ちよく乗っていただける状態まで復元しようと思います。
オーバーホール済みの販売価格を4,500円に設定します。
まずは、後輪の整備からです。
振れはしっかり取られているので、タイヤを組み付けます。
タルク粉(シッカロール)を入れて、チューブとタイヤの擦れを防止します。
順次、整備の様子を記載していきますので、購入を御希望される方は、サイクルメンテ あのこら まで、御連絡下さい。
先着1名様限りです。
「ペダル付近から、ガラガラと音がして、壊れそうで怖くて乗れません。」との御依頼です。
多分、BBのリテーナーベアリングの破損だろうと、当たりを付けて行ったのですが、もう少し重症でした。
十年近く、乗られている自転車だそうです。
気になって外した、右ワンはご覧の通り、破損寸前です。
クリックして、画像を拡大していただくと判りますが、BBの端面と右ワンのネジなし部分が平行ではなく、ワンが変形しています。
これで、破断しかかっているのが、判ります。
右ワンの破損を見かけたり、リテーナーの破損に当たると、強度が低いのか、使われている頻度が高いのか、大体このタイプの右ワンです。
高校生男子が、乗ると、乗り方によっては、3年持たないようです。
後輪のハブを内装3段に変更させていただきました。
スプロケットはフルカバーのチェーンケースだったので、ケースに収まる最大の18Tを付けました。
「坂があって、自転車で登れない。」との御要望にお答えしたものです。
「自転車が随分軽くこげます。」と喜んでいただいてのですが、本当に、これで良かったのだろうかと悩んでいます。
細かなことですが、ハブに合わせて、ブレーキもサーボブレーキからローラーブレーキに交換しました。
少しでも、漕ぎ出しを軽くする為、リムがステンレスだったので、アルミリムに変更もしました。
御要望に対しての、改善方法は間違っていない自信はありますし、お客様にも納得していただけました。
ただ、お客様に、確認の為、乗っていただいた際、お客様が走られるスピードがあまりにも遅かったのです、多分、10k/hも出ていません。
バランスを何とか保たれている状況です。
坂道の途中からの発進は、無理な体力とお見受けしました。
何度か、今ままで、乗られていた26インチの自転車で転ばれたとのことで、足付を考えて24インチの自転車に、買い換えられたそうです(当店の販売ではありません)。
転倒を防止できて、坂道を登れる自転車として、「電動アシスト3輪自転車がありますよ」とは値段を考えると言い出せませんでした。
機会を見て、坂道を不安なく走っていただけているか、確認させていただこうと思います。
出張修理に使用している電動バイク EM-1ですが、既報の通り、イグニッションキーをOFFにしても、電源が切れなくなり、部品手配をしていました。
今は、会社がなくなった、エコ・トレードが輸入元で、タイセイエンター様から購入し、修理部品の手配は、タイセイエンターさんが継続して下さっています。
外観は変わってきていますが、同じ部品が使われており、後継機のようです。
元々は、新聞販売店、銀行などを顧客として意識されていたようで、1回の充電で100K走行可能とカタログスペックは記載されています。
自転車の出張修理には、前カゴにケミカル類、リヤのカーゴに工具や修理資材を入れ、タイヤ、ホイールなども持って行ける様、多少の工夫をしています。
夜間の修理訪問も走行音が気にならず、路上で地図を確認するのも楽ですごく気に入っています。
時々、電池切れで押し歩きになるのが、唯一の難点です。
もう一点、気に入っている所が、あります。
まだ、タイヤ交換はしていませんが、エンジンが無いので、自分でメンテナンスが可能な所です。
今回も、イグニッションキーアセンブリは、部品を送って頂き、自分で交換しました。
結線部の画像を記録しておきます。
黒線2本が左右のウインカーです。
点灯を確認しながら、接続した方が良いです。
今回の交換部品(左)です。互換性は確保されていますが、少しずつ進化しているようです。
作業そのものは、1時間足らずで終了です。
無事に動作するようになりました。
インナーワイヤーの端末処理は、ワイヤーキャップを基本にしています。
アウターに、インナーワイヤーを通すときは、ワイヤーのカット前に通すのが基本ですが、時々、カット済みのインナーを通さざるを得ない時があります。
カットしても、先端がほつれていなければ、スムーズに通りますが、先端がほつれていると、ライナー入りのアウターだと、ほつれたワイヤーが、ライナーに刺さり、通せなくなる時が有ります。
カットした、ワイヤーを通すときは、半田で固めてから通すと、トラブルを回避できます。
インナーワイヤーは、殆んどステンレス製なので、ステンレス用のハンダを準備します。
ハンダが、しっかり回ったら、ハンダ処理をした所でカットし、フラックスの酸を水で流した後、適宜、余分なハンダをヤスリで削ります。
雪になりそうな雨の中、日暮れです。
パンクとの御依頼で、お伺いしましたが、虫ゴム切れのようです。
虫ゴムの切れがあっても、パンク修理の御依頼の場合、チューブのパンクチェックをするのが基本作業です。
チューブを、引き出すと、一緒にリムテープが出てきました。
リムテープの破断、結構遭遇するようになりましたが、本来、そんなに切れるものとの認識はありません。
某、自転車販売店の自転車に多いような気がします。
もう少し、ほんの少しでいいですから、自転車に愛情を持って作って欲しいと思います。
チューブにパンクはありませんでしたが、リムテープ交換の為、後輪のホイールを外しました。
手が冷え切ってしまいました。ちょっとつらい修理でした。
雨の、日没で画像はありません。
母の法事の為、明日20日、明後日21日は臨時休業とさせて頂きます。
22日は、通常通り営業の予定です。
今日19日は、自転車の空気チェックと空気入れの日です。
「毎月19日は、自転車の空気入れをしましょう。」
今日も自転車に、10分だけ、愛情を注いで下さい。
自転車の、パンクの8割は「リム打ちパンク」と「チューブ擦れパンク」で占められています。
どちらも、空気をしっかり入れる事で、かなり防げます。
異物を踏んで起きる、パンクも、空気がしっかり入っていると、路面との接地面積が少なくなるのと、タイヤが異物を弾いてくれる事で、いくらか防げます。
実は、タイヤの寿命も、しっかり空気を入れることで延びます。
空気が少ないと、タイヤのゴムの折れ曲がりが大きくなります。
タイヤの天敵は、日光と空気圧不足です。
不調な空気入れも、口金交換や、パッキングの交換でなおる場合があります。
空気が軽く入れられる、スーパーバルブなど、百均でも売られています。
親指でタイヤを押しても、ほんの少ししかへこまない程度まで、空気を入れてください。
自転車に乗った状態で、タイヤと路面の接する長さが10cm程度が体重で補正した最適の空気圧です。
(軽快車の場合です。スポーツタイプでは、タイヤの適正空気圧が異なります)
永く、引っ張ってしまいましたが、ようやく完了しました。
跳ね上げたサドル、これがガチャリンコのロック状態です。
センタースタンドも上がらず、走行不能です。
キーを差し込みます。
右に回してやると、ロックがはずれ、サドルが下がります。
いろいろ、手は掛けましたが、乗れるように交換した部品は、ブレーキケーブルとガチャリンコの錠だけです。
部品代としては、併せて1,000円掛かっていません。
動かなくなったと諦めずに、声を掛けてみてください。
軽快車の部品は、案外安く手に入ります。
今回のガチャリンコのような、メーカーの保守部品扱いのものは、自転車の販売をしていない為、入手に手間取ることがありますが、助けてくださる販売店もありますので、入手は可能です。
手に入れ難いために、困ると、こんな工夫もします。
鍵無しガチャリンコの応急対処法を手に入れた、今回のジャンク自転車(乗車可能になりました)に感謝です。
「走っていて、ブレーキを掛けたら、突然、プチと音がして、ブレーキが利かなくなったんです。」
とのご依頼で、お伺いしました。
交換前のブレーキワイヤーと、前輪のブレーキシューです。
ブレーキシューは、一部が壁になって残っていますが。完全に、山がありません。
ワイヤーのブレーキレバー側です。
ブレーキレバーに、太鼓が残っておらず、錆での腐食も見られません。
太鼓抜けだと判断しました。
*太鼓というのは、ケーブルの端末で、ブレーキレバーに掛かる部分です。
*こちらが参考になります。オクノグローバルテック株式会社
ブレーキシューの制動力が低下し、それを補う為に、レバーを強く握られたことが一因と思いますが、太鼓抜けには、初めて出会いました。
ブレーキシュー(ブレーキのゴム)の山がなくなると、雨の日など、ブレーキの効きが悪くなります。山がなくなる前に交換してください。
ブレーキシューは、自転車店、ホームセンターの自転車コーナーで購入できます。
交換に必要な工具は、10mmのスパナだけです。
オークションで100円で落札、送料500円のU字ロックです。
使えれば儲け物、使えなければ、また次を探すまでですが、このやり方だと、修理法として確立できないのが難点です。
必要なのは八万ロックだけなので、心置きなく壊せます。
外筒のプラスチックを金のこで、十字に切れ目を入れ、マイナスドライバーで、強引に剥がしました。
あわよくば、入手した鍵に合せて、ピンの組み換えで対処できないかと考えていたのですが、新しい鍵は、内径が古い錠の軸より細く、嵌りません。
やはり、このあたりは、鍵屋さん毎に、寸法が微妙に違うようです。
うまく交換できればいいなと思っている、八万ロックがこれです。
重ねてみると、外形はほぼ同じ、長さは、まだ取り出せていないので、判りません。
明日、取り出して、使えるかどうか、確認します。
本当は、昨日アップする予定だった変形リムです。
順調に走っていた、ドイツ製の軽快車ペガサスのカギ紛失事件等があり、錠を取り外していて、撮影するのを忘れていました。
さすがに、此処まで変形していると、修理をすることが出来ませんでした。
とは言いながら、しばらくは捨てずに、修復できないか、試してみます。
支点と力点が見えれば、逆に力を加えることで、戻るはずなのですが、無理でしょうか。
こちらは、ドイツ製の軽快車ペガサスの錠です。
交換用の錠が入手できない為、自分で鍵が作れないかと、修復を考えながら外したものです。
パナソニックの自転車用の錠を使えるようにする為のU字錠は、無事落札できました。
こちらも、届いたら、分解しなければいけません。
自転車錠の構造に大分詳しくなれそうです。
ピッキングでカギを開ける錠前屋さんに、尊敬の念を抱く自転車屋です。
事情が有って、ガチャリンコのサドルとスタンドを繋ぐワイヤーも交換するのですが、
7mmボールエンドの1.6mm複撚りワイヤーです。
こんなケーブルは手持ちがありません。ブレーキケーブルを使おうとしたのですが、抵抗が大きく、使用できませんでした。
取り敢えず、シフトケーブルのインナーで代用します。
「ちょっとひどい転び方をしてしまって、前輪の泥除けが変形してしまったんです。」とのことでお伺いしました。
他にも修理箇所があり、そちらを終わらせ、泥除けの変形を直して、前輪のタイヤとの当たりを確認しようとしたら、リムが振れています。
泥除けの変形がひどかったので、どんな転び方をされたのかお聞きしたところ、自転車と前輪が衝突したとの事でした。
振れ取りで直るだろうと高をくくって、振れ取りを始めたのですが、振れが取れるどころか、どんどんひどくなります。
振れとりでの修理を諦めたときの画像です。
始めた時は、1cmぐらいの振れでした。
新しいリムと交換し、ホイールを組み上げ、取り敢えず、乗れる状態にはしましたが、さすがにこの季節、身体が冷えてしまったので、完全な振れ取は後日の昼にやらせていただくことにしました。
夜間の屋外でのホイール組みはさすがに辛いものが有ります。
盗難防止を考慮して、手順は公開しませんが、錠部分を取り外し、シートは、乗車できる位置に戻すことが出来ました。
使われているのは、自動販売機、コインロッカー、業務用ゲーム機などに使われる、八万ロック(チューブラー錠、エースキー、丸鍵)と呼ばれる錠ですが、調べてもなかなか、同じ外形の錠にたどり着けません。
他のサイトに比べて、安いサイトを見つけたので、外形は合っていませんが、中身が交換可能か更に分解してみました。
長さは、規格があるようで、一致していますので、希望的観測で、購入の可否、送料を確認しましたが、業務用品の販売サイトのようで、梱包手数料が1200円別途必要との事で諦めました。
今は、自転車・バイク用のU字ロックに八万ロックを使った商品が多く、オークションでU字ロックの入札中です。
U字ロックを分解して、八万ロックを取り出すつもりです。
ピン数等不明のままですので、どうなるでしょうか?
泥除け、チェーンケースの清掃も終わりました。
ポリカーボネート製のようで、清掃だけで光が戻りました。
後ブレーキは、少し当たっていたので、調整しました。
ケーブルのアウターも交換です。
変速ワイヤーはまだ痛んでいませんので、そのまま使用します。
変速操作は問題なく出来ました。
後輪にスタンドがないので、スタンドの厚み分、矢印のスペーサーが入っています。
最大の難関が、これです。
鍵がないので、乗れません。
近くの鍵屋さんに相談してみましたが、作れないと断られました。
鍵番号が不明なので、スペアキー の取り寄せも出来ません。
1.純正部品の取り寄せ。
2.普通のシートポストへの変更。
3.錠の交換
4.鍵なしで乗れるように改造する。
1は、一番現実的です。一応、入手出来るルートのあてもありますが、費用が一番掛かりそうです。
2は、同じサイズのシートポストは有りました。PROMAX(プロマックス)アルミ シートポスト
軽くなりますし、価格も手ごろです。
問題は、センタースタンドが使えなくなることです。
鍵と、スタンドを交換すると、それなりの金額になります。
3は使える錠が入手できるか、現時点では不明です。
こんな候補は見つけました。C-701型カムロック
シートポストの交換より、価格も抑えられます。
4は、最後の手段です。
とはいっても、実現の可否は現状では不明です。
3.のカギ交換を本命として、まずは、錠の取り外しを考えます。
だいぶ終盤に近づいてきました。
汚れたグリップですが、ゴムのべた付き、硬化は感じませんので、取り合えず清掃してみます。
ハンドソープと、ブラシを使ってみました。まだ濡れているので、一部変色しているように見えます。
汚れを落としきることは出来ませんでしたが、このままで使います。
内装三段のグリップ変速のグリップラバーが、傷んでいます。
ディンプルが無くなってきています。
ゴムの表面も溶け始めているようです。
交換しても、大した金額ではないのですが、なるべく少ない出費で再生がどこまで出来るか考えていますので、使えるか使えないかの判断に迷います。
修理にお伺いしたときでもそうなのですが、破損していれば、交換します。
一度だけ、手術で延命したことがありますが、その時も、後日の早い時期の交換をお勧めはしました。
基本的には、部品交換をなるべくせずに、修理で対応するのが基本姿勢です。
ブレーキのアウターケーブルは、見栄えと安全性の観点から交換しました。
今回は、機能と安全性には問題がないので、もし、この自転車をお譲りすることになったら、部品交換については、お客様の判断を仰ごうと思います。
自転車の修理をしていて、「この修理が得意です。」といえるものはないのですが、苦手な修理はあります。
中でも、一番苦手なのが、内装変速機のスプロケットを止めている、Cリング嵌めです。
いつもは、ドライバーを使って、四苦八苦しながら入れるので、調子が悪いと、この作業だけで10分以上掛かる時があります。
今日は、ちょっと工夫して、1分掛からずに、苦労せず嵌めることができました。
空気入れの口金を削って、平らにし、Cリングが掛かる窪みを付けました。
窪みといっても、傷程度です。
Cリングを、手で拡げ、工具に引っ掛けます。
引っかかったのを確認したら、工具の口を広げ、Cリングの径を大きくしてやります。
適当な大きさで、Cリング受けの溝に嵌め、戻してやると、この通り嵌ります。
これで、苦手な修理が一つ減りました。
探せば、市販の道具があるのかもしれませんが、私は見つけることが出来ず、自作しました。
同じように、苦手にされている方は、参考にしてください。
クランクと、ペダルの清掃、点検をしました。
クランクは、錆が浮いていますが、曲がり、チェーンリングの磨耗は見られません。
折角ばらしたので、錆取もしました。
錆びているところが、錆取前、光っているところが錆取後です。
この後、ペダルも外して、全体の錆を取り、先日からお気に入りの防錆スプレーを吹きました。
ペダルは少々問題ありです。
右のペダルのキャップがありません。
手持ちで適合するキャップはありません。
自転車(軽快車)の中では、チェーンに次いでオイル切れを起こしやすいところです。
残念ですが、今回は回転に不具合は起きていないので、このまま使用することにします。
左ペダルの玉押しに、僅かですが、虫食いが起きていました。
こちらは、軽快車では問題にならないレベルと判断しました。
回転部を、分解しましたので、組立をします。
滑らかで、ガタツキのない玉当たりの調整が一番肝心なのですが、画像や言葉でお伝えする技量がありません。
分解された後、組立で悩まれるのが、ベアリングをどうやって入れるかだと思いますので、その方法をお伝えします。
ご覧の通り、グリスでベアリングを保持して組み立てます。
自転車以外では使うことの少ない組み立て方法だと思いますが、自転車の回転部を分解したときは意外と役に立つ方法です。
ちょっと記憶に留めて於いて下さい。
BB(ボトムブラケット)の工具がようやく届きました。
仮締めしていた右左のワンをお客様の要望で、グリスアップして本締めしました。
やっと乗ることが出来たお客様の第一声が「サドルの下に何もないみたい」でした。
試しに乗せていただきましたが、確かに違います。
軽い。
力が逃げない。
表現力の乏しさを感じますが、確かに、別次元の乗り味です。
軽快車に105ですか?という方も居られるでしょうが、これはやってみないと体感できないと思います。
軽快車にロードパーツのアセンブル決して意味のないことではありません。
ジオメトリが違う、重さが違う、精度が違う、でもそれ以上にパーツの違いが軽快車とロードの乗り味を変えていると思い知らされました。
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