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2013年7月17日 (水)

チューブ交換

意外に思われるかも知れませんが、当店の修理結果で、チューブ交換はそれほど多くありません。

パンク修理に失敗。(出来るだけ、パッチでの修理をしたいのですが、技術不足で修理できない時があります。)
 
お客様からの、チューブ交換の強いご要望。
 
修理不能な傷み。
 
に対処する位だからです。
 
 
修理時の参考になるかと、時々Q&Aサイト(OKWaveや知恵袋)を見に行きます。
修理を依頼される方が、どんな言い回しで、どんな症状を訴えられるか結構参考になります。
 
パンク修理の質問を見ると、「チューブが劣化している。チューブ交換」という回答を、時々みかけますが、個人的には、異論を持っています。
 
スポーツ車であれば、パンク修理をすることで、乗り味が変わってしまいますから、チューブ交換といわれるのは、判るのですが。
 
チューブのの材質は、いうまでもなく、ゴムです。
ゴムの劣化の原因は、酸素と紫外線が大部分です。
チューブは、タイヤで紫外線から守られています。酸素は、ゴムの目に見えない孔から、窒素より先に抜けます。
 
結果として、チューブの中は、酸素の濃度は、大気中より薄いです。
外側は、タイヤと密着して、殆んど空気層はありません。
つまり、自転車部品に使われるゴム製品のなかで、チューブは、一番劣化しにくい環境にいます。
 
 
材質の劣化以外に、チューブが受けるダメージは、タイヤの内側と擦れることによる磨耗があります。
空気がしっかり入っていて、タイヤがしっかり空気でリム(タイヤが嵌っている金属の輪)にしっかり密着させられていれば、タイヤが動くことはないのですが、パンクした後、自転車を押して歩くと、タイヤは簡単にずれます。
そうすると、バルブ(空気の入り口)付近で、チューブとタイヤが擦れ、タイヤのほうが固いので、チューブが少しづつ削られて薄くなります。
 
この状態では、お客様に安心して乗っていただけないと判断して、チューブ交換をお勧めすることはあります。
それ以外にも、チューブを交換するほうが良いと判断することはありますが、折角、自転車というエコな乗り物を扱わせていただいているので、なるべく、資源は有効に使う考え方で、修理の対応をさせて頂こうと、考えています。
「もう3年も乗っていて、タイヤがボロボロだから、チューブも一緒に交換して」といわれても、「チューブはまだ大丈夫です。」とお答えするのは、こんな理由です。

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コメント

ポンタさん、再度のコメントありがとうございます。
営業妨害は、ご心配なく。(笑)
パンクの修理にお伺いした際、必ず、「空気圧の管理をするとパンクが減らせます。」とお伝えしています。

WO(クリンチャー)より、HEのほうが、タイヤとリムが外れやすい気がしていました。
構造の違いかと思っていたのですが、規格内でのバラつきがあるんですね。
今後、注意して、作業をします。

なかなか、すごい回答者の方が多く、アドバイスできる質問は少ないです。
リムとタイヤの組み合わせなど、情報を発信していただけるとうれしいです。

あのこらさん、営業妨害してしまいましたね。
ただ私のように、一人で山中に入る者にとっては、トラブル回避は真剣です。大袈裟ですが、命に関わる場合もありますからね。まあ、それだけ過去に酷い目にあったということです。
おっしゃるとおり、タイヤの嵌め外しが簡単に出来てしまいます。愕然としたのは、同規格でも内径の大きいタイヤと外径の小さいリムの組み合わせでは、新品ですらチューブが飛び出す事がありました。比較的高額のパーツを夢を膨らませて購入して、ショックだった事を思い出します。
当時の私もそうでしたが、「的確な」情報、アドバイスは意外と手に入りません。あのこらさん、悩める子羊さん達の為にも、がんばって下さい!

ポンタさん コメントありがとうございます。
10台の自転車、すごいですね!
>寸法の小さいフランス製リム
タイヤの嵌め外しが、簡単に出来てしまうんですか?

パンクの修理がないと、修理屋としては、商売上がったりです。(笑)
自転車の維持費を抑えるには、空気圧のチェックが、大事なんですが、なかなか、面倒なのでしょうね。

おっしゃるとおりだと思います。
私も10台以上自転車を所有しておりますが、15年以上使用しているチューブもあります。
同じ規格でも寸法の小さいフランス製リムを使っていた頃は、ブレーキングでバルブの付け根をやられましたが、寸法の大きい日本製や台湾製を使い出してからは、自分の乗り方でリム打ちしない空気圧さえキープしていればパンクからは開放されました。

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