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2012年10月30日 (火)

6-ヘッドパーツ分解・清掃_2

5-ヘッドパーツ分解・清掃 で分解不能とした、ベアリングセットですが、分解は可能でした。

フレームからのヘッドパーツの取り外しですが、ヘッドワンポンチは、1インチ用しか手持ちがありません。今回のサイズは1 1/8インチですから、無理に使用すれば、なんとかなりそうですが、叩いて使うものなので、一工夫しました。

121030_151256 本来の用途は分かりませんが、ホームセンターの資材売り場に手ごろな部材がありました。ナイロン製の台錐で、24Φと30Φ、高さは25mmです。
10個売りだったのですが、背に腹は代えられず、纏めて買ってきました。

 

 

 

 

 

 

121030_151307 ポンチの先端に、誂えたように嵌まります。

ポンチをセットして、嵌めこんでやると、ヘッドチューブ内で遊ばずに、ヘッドワンにしっかりフィットします。

後は、普通の要領で、ヘッドワンの上下を叩きだします。

 

 

 

 

121030_152431 叩きだした、ヘッドワンです。

良く見ると、シールと思ったのは、シールではなく、ベアリングレースの固定用リングのようです。

00番のマイナスドライバーで、嵌めこんである方から抉ってやると外れました。

 

 

 

 

121030_152739 右クリックして拡大して頂くと、玉受け、玉押しのレース面に錆びが見えると思います。

幸い、錆びはひどい状態ではなく、真鍮のワイヤブラシで軽くこすってやることで、取れました。

リテーナーのベアリング球が外れやすく、掃除中に1個紛失しました。

手持ちのベアリング球に同サイズがありましたので、事なきを得ましたが、ちょっと焦りました。

もし、GIANT SCR1 SCR2のヘッドパーツをメンテナンスされる場合は、紛失にご注意ください。

121030_161735 グリスアップして、リングを嵌めこんで、ヘッドワンの組み立ては終了です。

画像では、外周部が錆びているように見えますが、撮り方の所為で、玉受けレース部以外には錆びはありません。

フレームにヘッドセットを嵌めこんで、フォーク、ハンドルを固定しましたが、動きはスムーズです。

 

 

ボトムブラケット部、ペダル、変速機等は、チェックしましたが、特に異常はなく、次回から、組み立て作業に入ります。

 

余談になりますが、
GIANT SCR1 SCR2のヘッド部については、1年毎の点検をお勧めしたいと思います。

今回オーバーホール中のフレームが購入後3年経過していると思いますが、雨天走行をされるお客様ではなく、保管も室内であることを考えると、ヘッド部のグリスはかなり消耗が激しいと思います。

フォークを抜けば、ヘッドパーツは抜かなくても、緑のプラリングを細いドライバーで抉って外せば、グリスアップが出来ます。

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コメント

ポンチの拡張に使った部材は、P-コン と名前の付いた、建築の基礎に使う材料のようです。
10個で198円でしたが、欲しいけれど、見つからない方が居られましたら、一個20円+定型外120円でお送りします。

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