6-ヘッドパーツ分解・清掃_2
5-ヘッドパーツ分解・清掃 で分解不能とした、ベアリングセットですが、分解は可能でした。
フレームからのヘッドパーツの取り外しですが、ヘッドワンポンチは、1インチ用しか手持ちがありません。今回のサイズは1 1/8インチですから、無理に使用すれば、なんとかなりそうですが、叩いて使うものなので、一工夫しました。
本来の用途は分かりませんが、ホームセンターの資材売り場に手ごろな部材がありました。ナイロン製の台錐で、24Φと30Φ、高さは25mmです。
10個売りだったのですが、背に腹は代えられず、纏めて買ってきました。
ポンチをセットして、嵌めこんでやると、ヘッドチューブ内で遊ばずに、ヘッドワンにしっかりフィットします。
後は、普通の要領で、ヘッドワンの上下を叩きだします。
良く見ると、シールと思ったのは、シールではなく、ベアリングレースの固定用リングのようです。
00番のマイナスドライバーで、嵌めこんである方から抉ってやると外れました。
右クリックして拡大して頂くと、玉受け、玉押しのレース面に錆びが見えると思います。
幸い、錆びはひどい状態ではなく、真鍮のワイヤブラシで軽くこすってやることで、取れました。
リテーナーのベアリング球が外れやすく、掃除中に1個紛失しました。
手持ちのベアリング球に同サイズがありましたので、事なきを得ましたが、ちょっと焦りました。
もし、GIANT SCR1 SCR2のヘッドパーツをメンテナンスされる場合は、紛失にご注意ください。
グリスアップして、リングを嵌めこんで、ヘッドワンの組み立ては終了です。
画像では、外周部が錆びているように見えますが、撮り方の所為で、玉受けレース部以外には錆びはありません。
フレームにヘッドセットを嵌めこんで、フォーク、ハンドルを固定しましたが、動きはスムーズです。
ボトムブラケット部、ペダル、変速機等は、チェックしましたが、特に異常はなく、次回から、組み立て作業に入ります。
余談になりますが、
GIANT SCR1 SCR2のヘッド部については、1年毎の点検をお勧めしたいと思います。
今回オーバーホール中のフレームが購入後3年経過していると思いますが、雨天走行をされるお客様ではなく、保管も室内であることを考えると、ヘッド部のグリスはかなり消耗が激しいと思います。
フォークを抜けば、ヘッドパーツは抜かなくても、緑のプラリングを細いドライバーで抉って外せば、グリスアップが出来ます。
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ポンチの拡張に使った部材は、P-コン と名前の付いた、建築の基礎に使う材料のようです。
10個で198円でしたが、欲しいけれど、見つからない方が居られましたら、一個20円+定型外120円でお送りします。
投稿: あのこら | 2012年10月30日 (火) 20時21分