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2017年6月21日 (水)

小数点と分数

「パンと音がして、空気が抜けたんです。」とのご依頼です。

お客様には、タイヤとチューブを交換する必要が有ると思いますとお伝えして修理にお伺いしました。

タイヤの状態です。
Kimg0798_2
カーカスが切れて、ワイヤーが露出しています。

タイヤは、小数点表示のHEタイヤです。
Kimg0800

お客様に確認したところ、空気を入れた後に走っていて破裂音がしたそうです。
原因は、リムからワイヤービードが外れたことによるものです。

同様の現象は、タイヤの太さを分数で表示するWOタイヤでも起きますが、分数表示のタイヤでは、タイヤやチューブを交換した後によく起こります。
分数表示のタイヤでは、ワイヤービードとリムの間にチューブを挟んでしまうことが原因です。

似たような結果になりますが、原因は異なっていて、リムとタイヤのワイヤービードの位置からくる違いになります。

HEタイヤのHEとはHocked Edgeの略で、
Hehttp://www.araya-kk.co.jp/rim/product.htm
VP20から借用

ワイヤービードはリム外側のエッジに掛かります。

WOタイヤはWired Onの略で
Wohttp://www.araya-kk.co.jp/rim/product.htm
ASB-90から借用

ワイヤービードはリムに乗ります。

タイヤ・チューブをセットする時、WOは、チューブをリムとタイヤの間に挟みやすく、HEはワイヤービードがリムから外れやすいです。

いずれにしても、リムラインがちゃんと出ていれば問題は有りませんが、
HEタイヤをセットした後は、ホイールを持ち上げて空気を入れるように気を付けています。
ビードの一部がリムセンターに落ちないための工夫です。
WOタイヤの場合は、チューブをしっかりタイヤの中に収めてからタイヤを嵌めて、空気を入れます。

こんな構造の違いを基に、今回のバーストはワイヤービードの外れと考えています。

【2017.06.22追記】
リムラインについては、「チューブ嵌め方再検討」の記事をご覧ください。
最後の画像でリムに沿って走っている一本の線です。
チューブが噛んでいるところが、リムから遠くなっています。

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自転車出張修理」カテゴリの記事

コメント

あのこらさん、こんばんは。

普通の人が読んでも分かり易そうな記事ですね。
最近は量販店だけでなくネット通販で買われるお客様も多く、
自転車店と縁のない方も多いような気がします。
そのせいか自転車に関してあまりに知らなすぎる方が多い気がします。
ブロックダイナモのライトの点け方が分からない。
外装変速は止まってる時しか変速してはいけないと思ってた。
空気って入れなきゃいけないんですか?etc・・・・
もうすっかり慣れましたが初めて聞いた時はびっくりしてました。

御教えするととても感謝されますが本来は購入先がする事だと思います。
ネット通販や量販店が悪いとは思いませんがなんだか残念な気分です。

げんちゃん コメントありがとうございます。

リムラインの説明が足りていませんが、多分似たような記事を以前にも書いています。
だんだんマンネリ化してきているようです。

確かに、販売時の説明は足りていないと思うことも有ります。
少しづつでも、自転車の事を知って頂くと修理や説明が楽にできるので、お伝えしていくことも、自転車に関わる中では大切な仕事だと思います。
自転車が物から道具に更には愛機に変わって呉れれば、修理機会も増えていくと思っています

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